OFFICE

/Hotelのような非日常Office空間
/株式会社DNS
/Design & Construction
/2022

Hotelのような非日常Office空間

「本物」を追求し、世界最先端のスポーツ栄養学に基づいたプロテインを開発・販売するDNSのオフィス移転プロジェクト。
コロナによってリモートとリアルのハイブリットワークスタイルを提言する中で、Third Placeのあり方を再定義した。

リモートワークによって自宅で過ごす時間が増え、日常が密度の濃い超日常になった。出社の機会が減ったことから、たまに訪れるオフィスはホテルのような出社したくなる非日常型オフィス空間とした。

近年のトレンドであるオープンスペース型オフィスでは、居酒屋的なフラットなコミュニケーションを誘発し、配慮にかけるやりとりも生まれてしまう。
本案件の非日常的なホテル空間で人は自然と「紳士」「淑女」となり、相手を思いやり、気遣うホスピタリティ精神が育まれ、円滑なコミュニケーションが生まれる。

一般的に円滑なコミュニケーションを生むためには、空間を1プレート化し、オープン空間にすることが多い。
しかし、多様な働き方が求められる現在において、本当にオープン空間が適切なのかという点に疑問を抱いた。
ホテルのように様々な機能が集まったコンプレックスから、必要なスケール感によってエリアを分け、快適に働ける多様な空間をつくった。

それぞれに区切られた空間をトラベルラインでつなぐことで、自然と社内を見渡す機会を増やし、コミュニケーションを誘発するようにした。

エリア内に様々な機能を持った大小のBOXを不均一に配置することで計画的にアイストップとなる壁を設けた。
壁にはグラフィックやインフォメーションが掲げられ、ブランドイメージを表層化する。
また、BOXを縫うように回遊通路を設けることで導線を明確化し、各エリアで行われているミーティングを無意識に認識し、コミュニケーションが誘発されることを狙いとした。

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